ラクタリス社の粉ミルク汚染問題、国会調査委が報告書を提出

2017年末に発生したラクタリス社製粉ミルクのサルモネラ菌汚染問題について、国会調査委は18日に報告書を提出した。食料品の監督体制の見直しなどを提案した。
報告書は与党LREM所属のベッソンモロー下院議員がまとめた。報告書は、汚染問題に対する当局の対応は適切かつ有効だったとしつつも、食料品の製造から消費までの全段階を一つの当局機関が一括して監督する方が、わかりやすく、より有効な対応が可能になると指摘した。食料品の流通段階は経済省下のDGCCRF(詐欺行為摘発当局)が監督を担当しており、今回の事件でもリコール等はDGCCRFが担当したが、食料品の製造段階の監督は農業省下のDGALが担当している。報告書は安全性を含めた食料品の包括的な監督をDGALの権限に一本化して、有効な監督体制の確立を進めるよう勧告した。また、銀行ストレステストに倣って、食料品の安全リスクが発生した場合の影響を評価することや、有事の際に、工場責任者等だけでなく、食品メーカーの社長が責任を負う制度の確立なども提言。さらに、食料品についてバーコードに代わりQRコードを導入し、消費者にきめ細かい情報提供ができる体制作りや、食品安全性リスクの被害者が結成した団体が代表して訴訟を起こせるようにする(現在は認可を受けた消費者団体のみが訴権を有する)ことも提案した。ベッソンモロー下院議員は11月にも、主な勧告内容を盛り込んだ議員立法法案を提出する構え。