マクロン大統領の警備担当者がデモ隊に暴力、大統領の責任を追及する声も

マクロン大統領の警備担当者が去る5月1日のメーデーの際に、デモ参加者に対して暴力を振るっていたことが判明した。インターネットでその際の状況を映した動画が出回っており、ルモンド紙が身元を特定、大統領府も事実関係を認めた。
問題の警備担当者はアレクサンドル・ベナラ氏。5月1日のメーデーの際に、高校生連合がパリ5区内の広場で企画したデモに、機動隊に紛れて加わり、倒れていたデモ隊の男性を執拗に抑え込む場面などが撮影されていた。ベナラ氏はこの時、機動隊のヘルメットを着用していた。大統領府の説明によると、ベナラ氏はメーデーのデモの警備を見学したいと大統領府に申し出て、許可を得た上で機動隊に同行していた。事件翌日の時点で動画の存在を知らされた上司が、大統領にも報告した上で、2週間の停職処分を決定、停職明けの5月20日以降は、左遷の形で大統領府内の職務に配置換えとなったが、現在も勤務を続けているという。
ベナラ氏は2010年頃から社会党の要人警護をするようになり、2012年の大統領選ではオランド候補(当選)の身辺警護を担当した。マクロン大統領とも大統領選の身辺警護に協力し、当選後は大統領府のスタッフに採用されていた。この事件については、野党側から大統領の責任を厳しく追及する声が上がっている。