「street pooling」対策、あの手この手

パリ首都圏では今年も夏の到来ともに、郊外の問題地区などで若者らが違法に路上の消火栓を開けて涼をとる「street pooling」が発生している。5月にはセーヌサンドニ県パンタンでの「street pooling」の様子を写した動画がネットで流された。フランスでは2015年から「street pooling」の発生が確認されており、パリ首都圏のSEDIF(広域水道サービス連合)によると、消火栓の開栓により消失した水道水の量は2017年には70万立方メートルに及んだ。消防当局にとっても、市民からの通報が殺到して対応に追われ、本来の業務に支障を来す恐れがある。また地下鉄やRERの運行にも影響を及ぼすリスクがある。
SEDIFは水道事業者ヴェオリアと協力して今年も7月4日から、パリ首都圏で消火栓の開栓防止を狙った啓蒙キャンペーンを開始した。セーヌサンドニ県の広域自治体組織も4月に、開栓に伴う経済的被害を警告する記事を自社サイトに載せた。またエソンヌ県の警察は、消火栓開栓で流出する水道水は1分間で風呂5回分に相当するとツイートした。「street pooling」の発生件数は当初に比べて減少しつつあるが、マシー(エソンヌ県)では、消火栓の違法開栓が感知され次第、水圧が下がる安全システムの設置に取り組み、ボンディ(セーヌサンドニ県)では公道にミストを噴射する装置を設置して、消火栓開栓を防止しようと試みている。