旅客機需要は大きく増加、パイロット不足も深刻に

英ファーンボロー国際航空ショーが16日に開幕した。22日まで開催される。
旅客機製造の大手エアバスとボーイングとも、中期的に旅客機需要は大きく伸びると予想。エアバスは2037年までに3万7400機の新型機需要があると予想している。世界の航空機隊の規模は同年に4万8000機の規模に達する。エアバスは2年前には2036年時点で4万2500機と予想していたが、予想には上方修正が施された。市場規模は5兆8000億ドルに上るが、エアバスはこの予想をごく慎重なものだとしており、さらに大きく成長する可能性もある。
こうした需要増を受けて、パイロットの不足が深刻さを増しつつある。エアバスの予想によれば、2037年時点では54万人のパイロット増加が必要といい、国際民間航空機関(ICAO)ではさらに多く、62万人程度が必要(年間旅客数は78億人に)と見ている。航空会社は2008年の経済危機以来でパイロットの養成に消極的だったため、足元で既に不足が目立ってきている。エールフランスのパイロット組合SNPLは同社で300人が不足していると主張、会社側も向こう5年間で年間250人のパイロット養成に乗り出した。米国の航空会社の場合は、中国や湾岸諸国に流れた米国人パイロットを呼び戻す取り組みに着手。高額の報酬(デルタ航空の場合、5年間で25-30%の賃金引上げを計画)を餌に還流を図っている。