パリ北駅の改修計画が発表に

仏国鉄SNCFは9日、パリ北駅の改装計画案を発表した。2024年開催のパリ五輪に間に合うように、2023年中頃の完成を目指す。
パリ北駅は1日の利用旅客数が70万人に上る欧州最大の鉄道駅。旅客数は、2024年に80万人、2030年には90万人に増える見通しで、旅客の増加に対応しつつ、新時代にふさわしい駅舎を整備する。旅客に開放されるスペースは、現在の3万6000平方メートルが11万平方メートルに拡張される。
最大の新機軸は、到着便を1階に、出発便を2階に分けるという空港風の構成の採用で、これにより、旅客のスムーズな移動を可能にすることを目指す。駅本来の機能に充当されるスペースは現在の1万5000平方メートルから3万7000平方メートルへと増える。出発フロアには、フォーブールサンドニ通りに面したメインエントランスから直接に行けるようになる。
商業スペースは1万平方メートルから5万平方メートルに拡張され、うち27%は飲食店、37%は店舗が占める。これ以外で各種アメニティ等も拡充され、1600平方メートルのホール、5000平方メートルのコワーキングスペース、スポーツ施設などが整備される。また、屋上には全長1kmの「トレール」コースが整備され、パリの眺望を眺めつつ走る機会を住民や観光客に提供する。
改装工事は、SNCFが34%、オーシャン(食品小売大手)の不動産部門が66%を出資する合弁会社が行う。合弁は商業スペースについて40年程度のコンセッション契約を得て、テナント料収入で投資を回収する。