住宅ローンが低金利で推移、融資残高は増加

住宅ローンの金利が例外的に低い水準で推移を続けている。クレディロージュマンの調べでは、5月の平均金利(新規与信が対象)は1.42%となり、インフレ率(6月に2.1%)より低い水準にある。2018年1-6月期に住宅ローンの需要は後退を記録、そうした中で各銀行は、好条件を提示して顧客獲得を争っており、これが金利を押し下げる要因となっている。従来なら融資を得ることが難しい人にも銀行側は与信に応じており、例えば、子ども2人の43才のシングルマザーで、月収1200ユーロという人が一戸建て購入で9万5000ユーロの融資を得た事例(トゥールーズ市南方)や、84才の男性が賃貸用物件の購入で5年ローンを組んだ事例など、かなり極端なケースも報告されている。また、全体に、頭金が占める割合は、2012年の20%に対して、2017年には13%に低下、償還期間もかなり伸びている(5月の与信のうち25年超が占める割合は37%と過去最高)。
こうした状況を受けて、住宅ローン融資残高は5月に5.7%増の9710億ユーロを記録。消費ローン等も加えた家計の債務総額は2017年に対GDP比で58.4%に上り、これは2000年の31%から大きく上昇している。水準そのものは欧州主要国の真ん中程度に位置しているが、フランスの場合はほかとは違って上昇する傾向にあることから、こうした動きを懸念する向きもある。