映画監督のクロード・ランズマン氏が死去

ユダヤ人大虐殺のドキュメンタリー映画「ショア」で知られる映画監督のクロード・ランズマン氏が7月5日、パリ市内の自宅で死去した。92才だった。
ランズマン氏は1925年生まれ。左翼系の知識層に属し、サルトルとその伴侶のボーボワールと親交を結び、ボーボワールとは愛人関係を続けた。1952年からは、当時に強い影響力があった「タン・モデルヌ」誌の協力者となり、ジャーナリストとしても活躍。シオニズム(イスラエル建国に至ったユダヤ復興運動)の信奉者として知られ、1973年にはイスラエル外務省からユダヤ人虐殺に関するドキュメンタリー映画の製作を依頼された。制作には12年の歳月が費やされ、1986年に9時間を超える大作映画「ショア」として公開された。強制収容所に被害者として、また加害者として関係した多数の人々にインタビューを行い、判断を下すことなく時代の再構成を試みたこの作品は大きな反響を呼び、数多くの映画賞を受賞した。