現金強奪犯のファイド受刑者、再度の脱獄に成功

現金輸送車の襲撃事件等で荒稼ぎしたラドワン・ファイド受刑者(46)が1日、レオー刑務所(セーヌエマルヌ県)から脱獄した。同受刑者が脱獄するのはこれが2度目。警察は全力をあげて行方を追っている。
事件は1日の昼前に発生した。2人組の共犯者が同日朝、セーヌエマルヌ県内でヘリコプターを奪い、操縦士を人質にして、レオー刑務所に向かった。この時、もう1名の共犯者が合流した。ヘリコプターは刑務所の車寄せの中庭に着陸。武装した2人組が円盤式カッターでシャッター等を破壊し、中庭に面している面会室に侵入。そこで弟と面会中だったファイド受刑者と共にヘリコプターで逃亡した。この間、10分ほどの出来事だったという。ヘリコプターは後にパリ北郊ゴネス市(セーヌ・サンドニ県)内で発見され、操縦士は解放された。その後は、同県内のオルネースーボワ市内の監視カメラに、商用車に共犯者と見られる男と共に乗っている受刑者の姿が映っていたのが最後で、受刑者らのその後の足取りはつかめていない。
ファイド受刑者は現金護送車の強奪事件で逮捕され、10年の服役を経て2009年に出所。その後、「改心した元強盗」の触れ込みで著作を刊行したり、映画製作会社のコンサルタントを営むなど、派手にメディアに露出していたが、2011年には強盗事件で再び逮捕された。2013年にはセクダン刑務所(ノール県)から脱獄、1ヵ月半後に逮捕され、現在は要注意人物として収監されていた。再度の脱獄が容易に成功したことについて、刑事施設の安全性の不備を追及する声も上がっている。