英国の自動車部門投資、EU離脱の影響で半減

英自動車工業会(SMMT)は6月26日、2018年1-6月期の自動車部門の投資額が前年同期比で半減したと発表した。新型車、生産設備、新工場などへの投資額は1-6月期に3億4730万ポンド(3億9400万ユーロ)にとどまった。なお、2017年の投資額は10億ポンドに達したが、これは2016年の16億ポンドを下回り、さらに、2015年以前には25億ポンドに上っていた。投資が急減した原因は2016年6月に決まった欧州連合(EU)からの離脱の条件が不確かであることだと考えられる。
自動車産業は、英国がEUとの合意なしに離脱した場合に、EUとの貿易で関税が復活することを懸念しているが、合意が成立して関税を回避できた場合でも、通関手続きで時間と費用がかかるため、大陸欧州から部品などを調達しているメーカーは、英国での生産の継続を考え直す可能性がある。例えば、独BMWの場合は、英国で組み立てる自動車の部品の9割を大陸から輸入しており、一部の経営幹部はメディアとのインタビューなどで、通関手続きのせいでサプライチェーンに支障をきたすようであれば、英国での生産停止を検討すると警告している。