プラスチック廃棄物を燃料とする船舶、プロトタイプが完成

NGO「プラスチック・オデッセイ」はこのほど、ブルターニュ地方のコンカルノー港で、プラスチック廃棄物を燃料とする船舶のプロトタイプ「ユリス」を公開した。ユリスは全長6メートル、熱分解によりプラスチック廃棄物から軽油・ガソリンを製造するユニットを搭載している。
プロトタイプの実現を経て、次の段階は全長25メートルの二胴船の建造となる。ラロシェルの造船所Imosで建造が予定されている。2020年から、3年間をかけて世界一周を行い、プラスチック廃棄物の海上浮遊問題の解決を訴える啓蒙活動を展開する予定。熱分解ユニットは420度で熱分解を行い、1kgの廃棄物から1リットルの燃料を製造できる。コンテナ内に搭載されて船上に配置可能で、NGOはあえて特許を取得せず、技術が広く普及するようにすることを決めた。
世界一周では、寄港先でプラスチック廃棄物を集めて燃料を得る。プラスチック廃棄物の有効利用が可能であることを途上国を中心として訴え、廃棄物の発生を断つことが主な目的となる。NGOは、クラランス(化粧品)、クレディアグリコル銀行、ヴェオリア(環境サービス)などの大手企業から資金協力を得て、プロトタイプを実現したが、世界一周の実現に向けて、新たなスポンサーを探している。