サッカー放送権入札:スペインのメディアプロが勝利、カナルプリュスは全敗

LFP(仏プロサッカー連盟)は29日、2020-24年のシーズンの開催試合放送権の入札結果を発表した。スペインのメディアプロ社が主要なロットを落札、サッカー中継を柱とする有料テレビのカナルプリュス(ビベンディ傘下)は放送権をまったく獲得できなかった。
メディアプロはスペインの一部リーグ(リーガ・エスパニョーラ)の放送権を保有。現在は中国のOrient Hontai Capital(東方弘泰)の傘下となっている。今回の入札で同社は、一部リーグの主要な試合(日曜夜、金曜夜、日曜午後前半)の放送権を獲得。カナルプリュスも応札したが、すべてのロットで落札を逃した。現在はカナルプリュスと一部リーグの放送権を分け合っているスポーツ専門局のBeINスポーツ(カタール資本)は、土曜夜と日曜午後後半の放送権の確保に成功。また、通信事業者のフリーが初めて、ダイジェスト版の放送権を獲得したことが注目された。通信事業者のSFR(アルティス傘下)は、コンテンツ戦略の見直しもあり、今回の入札には参加しなかった。なお、LFPは全体で、11億5300万ユーロの収入を得ることになり、この金額は前回入札より60%増えた。
カナルプリュスが看板の一つであるサッカー一部リーグの放送権を失えば、加入者数は半減する恐れがあるとの見方もあり、今回の落札失敗は存続にかかわる大問題になる。落札者が権利の一部を転売することは認められているものの、転売だと費用はかえって高くつくのは避けられない。また、メディアプロは、2年後にスポーツ専門チャンネルをフランスで開設し、自前で権利を運用する方針を明らかにしている。カナルプリュスの側では、2020年に終わるシーズンまで放送権が残っており、対応を決めるには時間があることを強調しつつ、過去の例からも、高い金額で落札した者が手詰まりになることは多いとして、巻き返しの目はあるとの見方を示唆している。