実業家のセルジュ・ダッソー氏が死去、93才

ダッソー・アビエーション(戦闘機など製造)のトップとして活躍した実業家のセルジュ・ダッソー氏が28日に急死した。93才だった。
ダッソー氏は社長を務める持ち株会社GIMDの執務室で心臓発作のため急死した。ダッソー氏は1925年生まれ。1928年に父親のマルセルが設立した航空機製造会社を引き継いだ2代目で、理工科学校(ポリテクニーク)など複数の名門校を卒業後、1951年にエンジニアとして入社、1987年に父親の死の後を受けてダッソーの会長兼CEOに就任した。シラク政権をはじめとして歴代の政権にそつなく接近して利益を引き出すことに長けた合理主義者で、2004年に就役した最新世代の戦闘機ラファールは、保守政権下で開発を進め、社会党政権下で輸出契約の獲得に成功した。
ダッソー氏はフランス第4位の資産家で、2004年以来は保守系日刊紙ルフィガロのオーナーも務めている。また、政治家としても活躍。1995年に保守政党UMP(現在の共和党)から立候補してパリ郊外コルベイユ・エソンヌ市の市長となり、2004年から2017年まで上院議員を2期務めた。コルベイユ・エソンヌ市市長時代の選挙不正疑惑や脱税疑惑で当局からの追及を受けて係争中だったが、本人の死亡を以て訴追は停止される。
なお、持ち株会社GIMDのトップには、生前に定めた規定により右腕のシャルル・エデルステン氏が就任する。エデルステン氏は2000年に、セルジュ・ダッソー氏からダッソー・アビエーションの会長兼CEO職を引き継いでおり、2013年には同職をエリック・トラピエ氏に譲っていた。GIMDはダッソー・アビエーションの議決権76.8%を保有する。