サッカー2部リーグのプレーオフ、コルシカ島の政治論争に発展

サッカー2部リーグの入れ替え戦進出権をかけたプレーオフが論争に発展している。プレーオフではコルシカ島のACアジャクシオがルアーブル・アスレチッククラブを下して入れ替え戦進出を決めたが、試合に絡んでアジャクシオのサポーターらによる過激な行動があったことを糾弾する声が上がった。LFP(プロサッカーリーグ連盟)は重い腰を上げてチームに対する制裁を決めたが、これをコルシカ島の政治指導者らが不当な差別待遇だなどと主張して騒ぎ立てるという流れになっている。
サポーターが狼藉を働き、制裁を受けたら中央による不当な決定の被害者を気取るというのはコルシカ島サッカーのいつものパターンだが、これはどちらかと言えば、同じコルシカ島のバスティアの専売特許で、アジャクシオではあまり例がなかった。アジャクシオはそのためか島では不人気だったが、近年はバスティアに倣ってサポーターの過激化が進み、今回の事態にまで至った。
事件はルアーブルがプレーオフの試合のためアジャクシオ入りしたところから発生。選手らが乗ったバスをサポーターらが取り囲んで投石をしたり、「フランス人に死を」などの罵声を浴びせるという一幕に続き、20日の試合では発煙筒が投げ込まれる事案が発生、ルアーブル・チームのボルプ会長も会場で暴行を受けたとして告訴した。LFPは22日になりアジャクシオの制裁を決定。アジャクシオの入れ替え戦進出(トゥールーズと対戦)は認めたが、23日に行われるアジャクシオのホームゲームはモンペリエにて観客を入れずに行うことを決めた。
ルアーブルはフィリップ首相のお膝元で、首相はツイートで一連の事件を断罪するコメントを発表。これに対して、コルシカ島議会のタラモニ議長や自治政府のシメオニ首班などは揃って、「反コルシカのヒステリー」だなどと反論、首相の圧力により制裁が決まったとする陰謀論を展開している。