進学先決定の「パルクールシュップ」、仮登録結果が発表に

高卒見込み者の進学先を決める新プラットフォーム「パルクールシュップ」の仮登録結果が5月22日に発表された。81万人の申請者のうち40万人が進学先への仮登録を認められた。
新プラットフォームは今年から導入された。フランスでは、大学は選抜がなく、高校卒業時に受験するバカロレア(高校卒業資格試験)の合格者は全員が大学に入学できる建前になっている。しかし、一部の人気学部に候補者が集中し、こうした学部では選抜ができないためにくじ引きで入学者を決めるような状況も出現しており、これを避けることを目的として政府は新制度を導入。新制度においては、大学進学希望者について、複数の希望先を募り、これに「入学許可」、「条件付き許可」、「ウェイティング」の3種の回答を仮登録回答の形で提示するという方式に改められた。このうち、「条件付き許可」は、候補者が一定の補習等を受講することを条件とした許可。許可の回答を得た候補者らは7日以内に諾否を決めて通知し、これで空いた席が「ウェイティング」リストの候補者らに順次提示される形になる。
政府発表によると、81万人の申請者(新卒予定者及び大学再入学希望者)のうちほぼ半数が1件以上の許可を獲得。すべて「ウェイティング」の候補者も半数の40万人に上った。政府は、バカロレア試験前に全体の3分の2に何らかの許可を提示できると説明。新学年開始前には全員に進学先を確保できるようにするとも約束した。
なお、新制度については、大学入学時の選抜を導入する内容であるとして、学生団体などが反対運動を展開。大学の占拠や定期考査の妨害といった実力行使が相次いでいる。学生団体側は、以前の制度に比べて入学先が決まった人の割合が低下しており、明らかに制度が後退しているなどと主張している。