パリの空港に顔認証の出国ゲート導入

ADP(パリ空港会社)はこの夏のハイシーズンに向けて、出国審査に顔認証技術を導入する計画を進めている。今夏前に80ゲートを整備、稼働開始を目指す。
2017年夏には夏季のハイシーズンに出国審査で長蛇の列ができ、政府は300人の警察官を臨時動員して待ち時間の短縮化を図ったという経緯がある。政府は2018年4月から、EU市民について30分、EU市民以外で45分という待ち時間の上限を設定し、ADPにその遵守を求めている。これまでの実績は概ね良好だが、大需要期となる夏季に現行体制では対応できないのは確実で、新ゲートに期待がかかっている。PARAFEと呼ばれる新ゲートは既に、シャルルドゴール空港で約20機の稼働が始まっているが、仏パスポートを持つ人による指紋認証のみが利用可能で、顔認識はまだ試験段階にある。試験を終えて、国境警察の承認を得ることで正式な稼働開始が可能になる。顔認証が使用可能になると、仏パスポートの所持者だけでなく、EU諸国のパスポート所持者もゲートを利用することができるようになる。
ADPは1000万ユーロ近くを投資し、95機のゲート導入を決めた。契約は入札を経てジェムアルトが獲得した。シャルルドゴール空港とオルリー空港で全95機の配備が10月に終わる予定。