共和党ボキエ党首の「失言」が物議に

共和党のボキエ党首の「失言」が16日に報じられ、物議を醸している。15日にビジネススクール「EMリヨン」の特別講師を務めた際に、教室内の発言が録音され、その内容が16日夜のテレビ番組「コティディアン」(TMC局)を通じて公表された。ボキエ党首はこの中で、かつてサルコジ政権で閣僚を務めていた当時の思い出として、大統領が閣僚の携帯電話の通信記録をすべて盗聴させていたなどと言明。また、前回大統領選で、共和党のフィヨン候補がスキャンダル報道を経て敗北した件については、マクロン現大統領の差し金であるのは間違いないと言明。さらに、かつて共和党に所属し、現在はマクロン政権に合流しているダルマナン予算相を巡る性的不祥事の報道については、まだ序の口でありこれからもっと出てくると断言、辞任に追い込まれるのは間違いないと述べた。
ボキエ党首の周辺は、オフレコの約束で語ったことが公表されるのは不当だとしており、一連の言明は冗談めかしてなされたものだとも説明している。また、党首はこの公表後に、サルコジ元大統領に謝罪したという。今回の発言については、ボキエ党首が公表されるのを知りつつ、話題作りのためにあえて行ったものだという穿った見方もある。
ちなみに、ボキエ党首が言及したダルマナン予算相を巡る性的疑惑については、16日の時点で捜査当局が「強姦」容疑での最初の提訴の捜査の打ち切りを決定。当局は、同意のない性行為だったという女性の訴えを裏付ける材料が得られなかったと説明している。予算相を巡っては、数日前に新たに別の女性から提訴がなされており、こちらの捜査は継続されている。