仏政府、2025年万博招致を断念

フィリップ仏首相は2025年万博の招致計画を取り下げることを決めた。計画案が不十分な内容であると判断、取り下げを決めた。これにより、万博招致の立候補都市は、大阪、エカテリンブルク(ロシア)、バクー(アゼルバイジャン)の3都市となった。開催都市は11月に決定される。
フランスは2016年に立候補を決定。去る9月に正式な計画案を提出していた。パリ郊外のサクレー研究都市(エソンヌ県)をメイン会場とする計画だったが、フィリップ首相は、入場者数の予測などが楽観的に過ぎ、民間のパートナーの参加も少ない(31社が参加の意志を表明)ことを挙げて、35億ユーロという開催予算を公的資金の投入なしで確保するという計画案には無理があるとの判断を示した。これに関係して、サクレーの会場用地を公的機関が無償で譲渡する点についても、公的援助に該当するとの判断を示した。
この決定について、推進派の地元議員らは一斉に批判。イルドフランス地域圏(パリ首都圏)のペクレス議長(共和党)も、サクレーを結ぶパリ大都市圏環状地下鉄18号線の整備計画の延期を決める布石ではないか、と述べて、政府の決定を批判した。フランスは、万博の招致と2024年の五輪招致を並行して進めていたが、五輪招致に成功したために、万博招致に続けて成功する可能性は薄れており、あえて争っても得るものはないという判断が働いた可能性もある。