仏銀行業界、自動情報処理の導入が本格化

仏経済紙レゼコーは10月31日付で、仏銀行による自動情報処理の導入状況について報じた。この分野で仏銀行業界は世界的な水準と比べて遅れていたが、数年前から始まった検討段階が現在では本格的な普及段階に入ったという。
投資銀行のナティクシス(BPCE銀行傘下)は数週間前に、ファイナンス・トレーディング担当のバックオフィス業務に自動処理ツールを導入することを決め、社内に通知した。大手銀行ソシエテジェネラルでは、情報処理業務の移転先であるインドでこの種のツールをまず導入、現在では消し込み作業を中心にフランスにおいても経理に導入した。外国企業のフランス子会社(オランダのINGなど)でも導入例が目立つ。
導入されているツールは、人による判断の必要がない作業を代わって行うソフトウェアで、データを閲覧して必要なデータを拾い上げて、所定の目的に沿ってソートし、利用可能にする機能を負う。単純で反復的な作業を人間に代わって行い、違反行為の発見や社内のレポーティングなどの目的で活用できる。導入にはライセンス料を払う必要があるため、ある銀行家によれば、3-4人程度の作業を不要にするのでなければ採算が取れないという。また、こうしたアドホックなツールを導入するより、情報処理システムの最適化や統合を含むより抜本的な改革を行った方がよい場合もある。その一方で、自動処理ツールの導入を、AI導入の布石として取り組むという考え方もある。