政府、大学入学者決定方法の改正案を公表

政府は30日、大学入学者決定の方式の改正案を公表する。「選抜」という言葉を使わず、実質的な選抜を導入する内容となる。
フランスでは、国家試験であるバカロレア(高校卒業資格試験)の合格者に対して、大学への進学を無試験で認める建前になっている。ただ、一部の学部には希望者が集中することから、候補者に複数の志望先を登録してもらい、アルゴリズムを通じて進学先を割り振る制度(APB)が導入されている。また、人気学部ではくじ引きにより入学者を決めているところもあり、APBの機能不全も相まって、現行制度は不透明かつ不公平であるとして、各方面から批判を受けていた。マクロン政権はその改正を約束、協議を経て改革案をまとめた。
政府は、バカロレア合格者を対象に選抜は行わないという原則を守りつつ、実質的な選抜を可能にする新制度を提案。具体的には、高校側の進路指導組織と大学側が入学希望者に対して勧告を行い、十分な進学能力が不足していると思われる者に対して、補習を行うことを義務付けることが可能になる。並行して、学士号取得を単位制とし、補習も単位に算入できる形として、就学が無駄にならないように配慮する。この方式は、入学者がハードルの高い学部に進むのを抑止する効果があると考えられる。高校生・大学生組合などは、実質的な選抜導入だとしてこの案を批判している。