与党LREMの新党首にカスタネル氏

報道によると、与党LREMの新党首にカスタネル政府報道官が選出される見通し。同党はこれまで国会議員など3人のメンバーで構成される合議体が暫定的に指導してきたが、11月18日に開かれる会議で新党首を決定する予定となっている。ただしマクロン大統領が結成した新党なだけに、大統領の意に沿わない人物が党首に就任することは考えにくく、大統領選挙や総選挙のキャンペーンでマクロン氏の代弁者の役割を担ったカスタネル政府報道官とグリボー経済・財政担当相が特に有力視されてきた。しかしマクロン大統領が10月23日に大統領府での夕食会の機会にカスタネル氏に党首就任を要請したことで、この問題は決着したとみられている。
カスタネル氏は51才で、LREMに参加する以前は社会党に所属していた。南仏PACA地域圏を地盤とし、小都市の市長や、地域圏議会の議員などを経て、2012年に下院議員に初当選。2017年の総選挙ではLREMの候補者として再選を果たした。政府報道官としては、南仏人らしい率直な物言いが評価されている。
マクロン大統領は前任のオランド氏の発言がメディアによりリークされて支持を失ったことに教訓を経て、メディア露出を意図的に控えているが、その結果、国民との間に距離感がある大統領との印象が強まった。また一連の改革政策は右寄りと受け止められて、当初の中道的な立ち位置との乖離も指摘されている。こうしたズレを修正する意味合いも込めて、中道左派系で、地域に根ざした政治家としてのイメージが強いカスタネル氏を党首に指名したのではないかとみられている。