仏CNIL、コネクテッドカーの情報利用に関するガイドラインを提示

仏個人情報監督機関CNILはコネクテッドカーの本格普及をにらんで自動車走行データの利用に関するガイドラインを35ページほどの小冊子にまとめ、公表した。ガイドラインの準備作業は2016年3月に開始し、広範な関係者を集めて、多様な利害関係を調整しつつ、コンセンサスの形成に努めてきた。作業を指揮したCNILの責任者によると、車台番号を照合することでドライバーの身元を特定できるため、コネクテッドカーにより収集された技術的データは実際には個人情報であることをまず関係者全員に理解させることが必要だったという。情報の利用に際しては、その目的を明示すること、漏出を防止すること、保存期間に制限を設けること、ドライバーや同乗者が情報の利用法を理解した上で同意し、自らアクセスできること、必要以上の情報収集を認めないこと、自動車の外部への情報の伝達を伴わないリアルタイムでの処理を優先すること、などの基本ルールに基づく一連の規制が定められた。
CNILでは、すぐに適用可能な実用的なガイドラインの制定を目指したとしたうえで、これは自動運転車を対象としたものではないので、今後も自動運転車の導入に合わせて内容を改正していく必要があるとしている。
欧州連合(EU)のレベルでは、個人情報に関する新たな規制が2018年5月に発効することになっている。CNIは、自動運転車も視野に入れた次のガイドラインをまとめるべく、ドイツの当局などとも協議を進めており、2018年5月に作業の成果を公表する方針。