警察官による暴行事件で社会不安が高まる

パリ北郊オルネースーボワ市で2日に発生した警察官による暴行事件を受けて、各地で衝突が発生している。11日には各地で抗議デモが行われたが、特に事件地元のボビニー地裁前で行われたデモは治安部隊との衝突に発展。破壊行為や略奪行為も発生した。12日にはやはりパリ北郊のアルジャントゥイユ市で自動車放火やバスの攻撃などの事件が発生した。
事件は大統領選を前に政治問題に発展。極右「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン党首は、破壊行為が発生しているのはこれまでの歴代政権の弱腰の対応が原因だと主張。警察に職務実行のためのあらゆる手段を与えることが肝心だと主張している。
事件の発端になった暴行事件では、移民系の青年テオ・リュアカさん(22)が4人組の警官隊に職務質問を受けた際に暴行を受け、肛門に裂傷などを負った。警察官の1人が、意図的に警棒で肛門を突いた疑いで「強姦」の容疑にて追及を受けている。