ルーブル美術館付近の軍人襲撃事件:犯人が初供述、「イスラム国」との関係否定

2月3日にルーブル美術館に接した地下ショッピングセンター内で発生した軍人襲撃事件で、犯人の男性が7日、当局の取り調べに対して初めて供述に応じた。「イスラム国」などとの関係を否定、「シリア空爆に抗議する目的で、象徴的にルーブル美術館の芸術作品を毀損する」のが目的だったなどと主張した。
犯人の男性は、所持していた身分証などからエジプト人のアブダラ・エルハマミ(29)と判明していたが、本人は同日の取り調べで、初めて自身がエルハマミであることを認めた。また、「イスラム国」に忠誠を誓った事実はなく、今回の犯行は単独で計画したと説明。自らを「平和主義者」と自称し、美術館の芸術作品にスプレーで落書きするのが目的だったと説明した。
警察の調べによると、エルハマミ容疑者は、1月26日にフランスに観光客として入国。シャンゼリゼ付近のアパートホテルに滞在し、29日には犯行のあったショッピングセンター「カルーゼル」とルーブル美術館を訪問していたことが、防犯カメラの映像から判明している。実際の犯行における行動と供述における動機の説明の間には食い違いも目立つことから、当局は背後関係の捜査を進めている。
容疑者は軍人による銃弾を受けて負傷し、現在もパリ市内のポンピドー病院に入院中だが、容体が悪化したことから当局は7日の取り調後に勾留を解除した。容疑者は引き続き、当局の監視下に置かれている。