欧州の衛星測位システム「ガリレオ」、衛星搭載の原子時計が故障

欧州宇宙機関(ESA)は1月18日、昨年12月15日に運用を開始された欧州の衛星測位システム「ガリレオ」に故障が生じていることを明らかにした。運用する18衛星に搭載されている原子時計72台(1衛星に4台を搭載)のうち9台が故障しているという。
時計は、衛星1基につき1台あれば運用やサービスの質に影響が及ばないという。ESAは、現状で、どの衛星も少なくとも2台は正しく機能する時計を備えており、問題はまったく生じていないと強調している。
故障はいずれも、軌道に投入後に発生している。原因を探るための調査が開始されているが、現時点では原因は明確になっていない。2011年以来の打ち上げで、どの世代の衛星にも、また、どの種類の時計(2種類がある)にも故障が生じていることから、原因は複数ある可能性もある。なお、時計はスイスのSpectratime社が製造している。
ESAは、故障の存在を把握していたが、昨年11月には4衛星の打ち上げをあえて行った。ガリレオは当初予定からサービス開始が著しく遅れており、新たな遅れを招くよりは打ち上げを行うことを選んだものとみられる。ガリレオは2020年までに30衛星体制となる予定で、今夏にも4衛星の打ち上げが予定される。ESAは、打ち上げ延期を決める可能性を否定していないが、現時点では打ち上げた方が影響が少ないとの見方を示している。