社会党の大統領候補予備選:アモン前教育相がトップ、バルス前首相と決選投票へ

社会党主催の大統領候補予備選の第1回投票が22日に行われた。開票速報によると、アモン前教育相が36%の得票率でトップとなり、29日の決選投票をバルス前首相(31%)と争うことが決まった。第3位となったモントブール元経済相(17%)はアモン前教育相への支持を表明、決選投票ではアモン前教育相が有利とみられている。
この予備選は、「ベルアリアンス」という名目で、社会党に協力する政党の合流を得て、公選(参加費1ユーロ)の形で行われた。投票者数は目標とした150万人を超えた模様で、共和党主催の予備選と比べると見劣りがするが、一応の面目は保った。
4位以下は、ペイヨン元教育相が6.8%、ドリュジー候補(環境派)が3.8%、ピネル前住宅相(左翼急進党)が2%、ベナミアス候補(環境派)が1%となった。選挙後にバルス前首相への支持を表明したのはピネル前住宅相のみで、ペイヨン元教育相は支持候補を明らかにせず、バルス前首相への敵対的な姿勢を貫いた。
アモン前教育相は8月の時点で立候補の意思を表明。党内左派の支援を受けて終盤で大きく支持を伸ばし、第1回投票をトップで折り返した。キャンペーンでは、最低収入保証制度の導入を掲げて左派色を強く打ち出した。バルス前首相などは財源確保ができないなどとしてこの案を攻撃したが、そうした攻撃がかえってアモン前教育相の存在感を高める結果になった。オランド政権への不満を強めていた左派の有権者相が前教育相の支持に回ったと考えられる。
この結果、社会党内の亀裂はかつてないほど高まった。バルス前首相は決選投票に向けて、改革を進める現実的な勢力と、財源の伴わない政策を掲げる勢力の間の戦いだと言明。ここで判断を誤れば、社会党は今後、小政党に転落し、政局の傍観者になる、などと述べて、自らへの支持を呼びかけた。