パリの水上バス、ナビゴで利用可能に

パリ首都圏の公共交通機関を統括するSTIFは17日、セーヌ川の水上バス「バトビュス」(ソデクソ子会社)と契約を結んだ。STIFの定期券「ナビゴ」所有者向けに、年間40ユーロでバトビュス乗り放題のサービスを提供する。バトビュスの年間パスは60ユーロ(1日パスは17ユーロ)であり、20ユーロの割引となる。割引分はバトビュス側が負担する格好になる。バトビュスはこの契約により利用者増加を狙う。
バトビュスは、ボーグルネルからジャルダンデプラント(植物・動物公園)までのセーヌ川(全9駅)を40分おきに運航。観光向けが主な需要だが、代替的な移動手段として利用が広がれば、従来の公共交通機関の混雑を緩和する役割が期待できる。STIFは特に、河川(セーヌ川、マルヌ川、オワーズ川、運河)を利用した移動手段を開発する第一歩として今回の契約を締結。バトビュスによる水上バス路線の拡大は以前にも試験がなされ、費用高などが理由となり定着しなかったという経緯があるが、交通機関が飽和状態に近づいていることもあり、河川の利用は再び見直されるようになっている。STIFは河川利用の移動手段の可能性を包括的に検討する報告書を6月にもまとめる予定で、別途進められている小型水上機「シーバブル」のプロトタイプ試験(6月までに予定)ともあわせて、様々な試みが着手される見通し。