大統領選世論調査:フィヨン候補の支持低下、マクロン前経済相が第3の男に

仏経済紙レゼコーなどの依頼でELABEが実施した世論調査(1月3日と4日の両日に925人を対象に実施)によると、大統領選第1回投票では共和党のフィヨン候補がいずれの組み合わせでも首位を保つ見通しとなったが、その支持率には陰りが見られた。極右「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン党首は伸び悩みでも2位をキープ。次いでマクロン前経済相が支持率を伸ばし、第3の男の足場を固めた。社会党は予備選で誰が候補指名を受けても、支持率が第5位に留まるという結果になった。
調査では、社会党の公認候補が誰になるか(バルス前首相、モントブール元経済相、アモン前教育相、ペイヨン元教育相)、そして、中道野党MODEMのバイルー党首が出馬するかどうかで都合8通りの可能性を想定し、それぞれについてどの候補を支持するかを尋ねた。これによると、フィヨン候補の支持率は場合により23-28%、マリーヌ・ルペン党首は22-24%で、フィヨン候補の支持率が下がり、ルペン党首との差が縮まっていることが判明した。フィヨン候補の場合、共和党の予備選直後には勢いがあったが、その後、健康保険改革を巡る批判を受け、支持層の中で動揺が広がったことが響いた。フィヨン候補は、保守系の層においては相変わらず支持を保っているが、中間層における不信感は根強く、支持の裾野を広げられるかどうかが今後の焦点となる。
フィヨン候補を後目に支持を伸ばしているのがマクロン前経済相で、その支持率は場合により16-24%に上る。MODEMのバイルー党首が出馬せず、社会党候補がモントブール元経済相になった場合では、マクロン前経済相の支持率が24%と、ルペン候補の22%を抜いて、フィヨン候補の26%に次ぐ第2位となり、決選投票に進出するという結果も得られた。マクロン前経済相は、左派の支持層の一部に加えて、中間層の支持を切り崩すことに成功している。フィヨン候補が苦戦しているところで支持を伸ばしている格好であり、今後の展開によっては有力候補となる可能性もある。
このほか、左翼党所属のメランション候補は13-15%の支持率を確保してどの顔合わせでも第4位の座を確保。社会党候補は誰になっても第5位以下という厳しい結果になった。