ビタミンD剤「Uvesterol D」投与の新生児が死亡、販売停止に

仏トゥレーヌ保健相は1月4日、乳幼児向けのビタミンD剤「Uvesterol D」の販売を一時停止すると発表した。同剤を投与された新生児が死亡した事件を踏まえて、ANSM(医薬品安全庁)が調査の手続きを開始、事故予防上の配慮から、当面の間、販売を停止することを決めた。保健相は、ビタミンD剤の摂取そのものにリスクはなく、経口投与の方法に付随するリスクを配慮した措置だと説明。ビタミンD剤の投与は続けるべきだとも強調、「Uvesteol D」を保有している人には、その投与を用心のために見合わせた上で、代替の医薬品の処方について医師と相談してほしいと呼びかけた。
ビタミンD剤は成長障害の予防を目的に乳幼児に広く処方されている。「Uvesterol D」はスポイトによる経口投与の医薬品で、クリネックス(Crinex)社が製造する。12月21日には、同薬の投与を受けた直後に生後10日の新生児が心肺停止状態に陥り死亡する事件があり、当局はこれを踏まえて今回の決定を下した。同薬については、投与の失敗による事故が毎年10件程度報告されており、死亡にまでは至らないまでも、以前から安全性を問題視する意見があった。