パリ株式市場、2016年通年では株価上昇の見通し

パリ株式市場CAC40指数は23日終値で4839.68ポイントを記録した。これは、2015年末日比で4.37%高い水準となる。今年は全体としてみると株価上昇で終わりそうな気配となっている。
2016年は中国経済を巡る懸念を背景に、年頭から大幅な下落(1月4日には2.5%安)で始まった。2月11日には今年最安値となる3892.46ポイント(年頭から16%を超える下落)を記録したが、その後は中国経済を巡る懸念がひとまず去り、主要国における政治懸念が市場の主な関心事となった。6月23日の国民投票で英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた時は相場が大荒れの展開となり、トランプ米次期大統領の当選(11月)も直後には大幅に値を下げた。ただ、その後は、原油価格の回復と、トランプ政権が示唆する積極財政の方向性が世界的に波及するとの期待が株価を押し上げる材料になっており、株価は年初の水準を上回るまでに上昇した。パリ市場では、景気回復の期待から、全体に循環銘柄の回復が目立っている。また、原油価格の上昇を受けて、例えばテクニップ(油田サービス)の株価は1月以来で48.35%の回復を記録している。銀行銘柄も、超低金利の厳しい状況から脱する道が開けてきたという見方から、株価が回復に向かっている。