ベルリンのテロ:アムリ容疑者が伊ミラノで死亡

ベルリンのクリスマス市を狙ったテロ事件の実行犯として指名手配されていたチュニジア人のアニス・アムリ容疑者(24)が23日未明、イタリアのミラノで警察官らにより射殺された。ミラノ近郊の鉄道駅前にいたアムリを不審者として警察官らが職務質問しようとしたところ、アムリが発砲したため射殺した。2人の警察官のうち1人は銃撃で肩に負傷した。
アムリの所持品の中から、仏シャンベリー市から伊トリノに向かう列車の乗車券が発見されており、アムリはドイツからフランスを経由し、イタリアに入った可能性が高い。アムリは19日夜に犯行に及び、20日夕に指名手配の対象となったが、犯行から3日以上に渡り各国当局から逃げおおせることに成功したことになる。ミラノでの射殺も偶然の産物であり、当局の対応が不十分であるという印象は残る。また、フランスを素通りできたことも当局にとっては痛手で、協力者がいた可能性を含めて、今後の捜査の結果が待たれる。
その一方で、チュニジア当局は、アムリ容疑者と連絡があった3人を逮捕し、事件との関係を調べている。逮捕されたのは、アムリ容疑者の甥を含む3人。アムリ容疑者は、2011年のチュニジアでの革命後に、移民船に乗って伊ランペドゥーサ島に渡った移民のうちの一人で、当時は未成年者だった。イタリアで放火事件などを起こしたことからシチリア島内の刑務所に4年に渡って収監された。ここで過激化したものと考えられている。