自動車メーカー、欧州でオンライン販売を試験

韓国の自動車大手ヒュンダイ(現代自動車)は1月6日から英国で「click and buy」と銘打ったオンライン販売サイトを開設することを発表した。「i10」(Aセグメント)、「i20」(Bセグメント)、「i30」(Cセグメント)、「ツーソン」(小型クロスオーバーSUV)、「サンタフェ」(中型クロスオーバーSUV)などを取り揃え、購入者がオプションやカラーなどを簡単な操作で指定した上で、購入できることをセールスポイントにする。同社はすでにスペインで11月中にオンライン販売に着手しており、今後、フランスや米国でも展開することを検討している。
自動車のオンライン販売は一般化にはまだ程遠いが、スウェーデンのボルボがすでに2014年に試験的に導入したほか、伊大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)も去る11月にオンライン販売大手アマゾンと提携して、イタリアで開始した。FCAの場合、オンラインでの購入には2-3割の値引きという特典が伴う。スペインのセアトも「ミー(Mii)」(Aセグメント)のみのオンライン販売を今秋に開始している。
ただし、オンラインでできるのは製品の注文と決済などに限定され、最終的な製品の引き渡しには購入者が直接にメーカーの特約販売店に赴く必要があるのが普通で、ほかの商品のオンライン販売と比べて利便性は低い。メーカーとしては、販売網の基盤である特約販売店の頭越しにオンラインで直販を行うことは現段階では控えているのが実情。
新参入事業者の米テスラなどは、既存のディーラーと提携するよりも、最初からインターネットやショールームを通じた直販方式を採用しているが、米国では多くの州がディーラーを保護する目的で直販を禁止しているために、障害に直面している。
ただし、ボルボの親会社である中国のジーリー(吉利汽車)が欧州で「Lynk & Co」というコネクテッドカーの新ブランドを立ち上げて、2018年からSUVモデルなどを宅配サービス付きでオンライン販売する予定であり、こうした動きに刺激されてか、ドイツの大手メーカーなどでもインターネットのショールームを利用した新たな販売方法を考案する気運が高まっている。