大パリ圏の環状地下鉄、工事進む

大パリ圏の環状地下鉄整備事業が去る6月に着工した。仏建設大手ブイグにより、ポンドセーブルからノワジー・シャンまでを結ぶパリ南郊を通る15番線の工事が数ヵ所で開始されている。
大パリ圏プロジェクトは、全体で280億ユーロが投資される計画で、自動運転の新線15、16、17、18番線が整備され、既存の11、12、14番線が延伸を経て新線に接続される。RER(郊外連絡急行)のE線も、サンラザール駅以西に延伸され、15番線などと接続する。工事が始まった15番線の南側区間は2022年の開業を予定する。パリの地下鉄網の規模はこれで現在の2倍に増えるという。
投資資金は、事業主体のSGP社によるデットファイナンスで主に確保される。最後となる18番線の開業(2030年)から40年をかけて償還する計画。返済の財源としては、2013年以来の年間5億6000万ユーロの税収・特定財源に加えて、新線開業後に得られる年間2億3000万ユーロの収入(インフラ使用料など)を充当する。
計画準備の設計作業などで、これまでの3年間で既に10億ユーロが投資された。本体の工事の契約は段階的に付与されており、2018年には15億ユーロ分(16番線の18km区間)が付与される見通し。これまでのところでは、15番線の7km区間を仏NGEなどによるコンソーシアムが去る9月に3億7800万ユーロで受注(2017年初頭に着工予定)。仏バンシは、ラデファンス(パリ副都心)のRER・E線用の新駅建設を4億9600万ユーロで受注した。