ドイツ・ベルリンでテロ、12人が死亡

ベルリンで19日夜、クリスマス市を狙ったテロ事件が発生した。大型トラックが群衆に突っ込み、12人が死亡、45人が負傷(うち30人が重傷)した。トラックの運転手は逃走し、数時間後に目撃者の証言を得て容疑者が逮捕されたが、警察は20日、DNA鑑定を行った上で、逮捕者が無関係であることを確認、同人を釈放した。警察はこれを受けて、武装した危険な犯人が潜伏しているとして、警戒を促した。この事件について、「イスラム国」が20日夜に犯行声明を出した。
事件はベルリン西部地区のブライトシャイトプラーツに開設のクリスマス市で発生。現場はベルリン動物園にも近い中心街で、事件当時も多くの訪問客でにぎわっていた。トラックは、ポーランドの輸送会社が所有する大型車両で、イタリアから金属製品を積んでベルリンに向かっていたが、行方不明になっていた。トラックの車内からは、本来のポーランド人の運転手が射殺体で発見された。
事件発生から2時間ほど後で、警察は現場から2kmほどの場所で容疑者を逮捕。この容疑者は23才の男性で、パキスタン人の難民で、1年ほど前にバルカン半島を経由してオーストリアからドイツに入国。ベルリン近郊の難民収容所で生活していた。容疑者は取り調べで犯行を全面的に否定、当局はDNA鑑定の上で事件とは無関係と断定し、容疑者を釈放した。
メルケル首相はこの釈放前の20日午前の時点で記者会見を行い、ドイツが迎え入れた難民が犯行を行ったという可能性があり、そうだとしたら格別に耐えがたいことであることは理解している、と言明した上で、犯人はしかるべく厳正に処罰すると約束した。