南仏銘菓カリソン、中国で商標登録の衝撃

南仏の銘菓カリソン・デクス(アーモンドペースト菓子)の商標登録が中国でなされていたことが判明、業界が騒ぎになっている。商標登録を行ったのは、中国人実業家のYe Chunlin氏で、2015年6月23日付で申請を行い、去る8月に登録を認められたという。「Calissons D‘Aix」と「Kalisong」(中国語表記)の2商標が登録された。フランス国内では商標登録が古くからなされているため、カリソンを名乗る中国製製品の輸入はできないが、中国製カリソンをフランス以外の世界に輸出することは可能となる。また、中国市場においては、フランス製カリソンが「模造品」扱いになる。カリソン業界団体はこれに対抗して、中国において商標登録の無効化を求める訴えを起こした。業界団体によれば、訴えが認められる可能性が高いというが、決定が下るまでにはまだ時間がかかるとみられる。
問題の中国人実業家は、「工場見学」の名目で最大手の「カリソン・デュ・ロワルネ」の工房を訪問したことがあるといい、カリソン・デュ・ロワルネは業界の各社から批判の対象になっている。同社は年間500トンを生産(業界全体では800トン)する最大手で、そのピエリスナール社長は業界団体の会長を務める。同社は製品の9%を輸出しているが、社長は、輸出先は欧州、米国、中東が主であり、中国市場はカリソンにとって有望市場とは言えないとの見方を示している。業界企業からは、原産地銘柄(IGP)指定を得るための手続きを加速するよう求める声も上がっている。