仏での鰹節製造、品質は日本製にほぼ接近か

コンカルノ(フィニステール県)で9月初めに、鹿児島県枕崎市の水産加工工業共同組合などが出資する「枕崎フランス鰹節」社が鰹節工場を開所した。日本で製造された鰹節は、発がん性物質の含有規則によりEU(欧州連合)への輸入が禁止されているが、中国、韓国、ベトナムで製造された鰹節の輸入は許可され、高級総菜店で1キロ130ユーロで販売されている。ただし、味、風味が日本製とかなり異なるとされる。フランスでの鰹節製造に当たっては、薫製技術を改良して、EUでの販売を可能とした。欧州では2015年からスペインのビゴーでも鰹節生産が開始されている。
枕崎フランス鰹節社は工場設置に200万ユーロを投資、週3-6トンの鰹の調達でコンカルノ所在のCFTO社と合意。インド洋で捕獲された鰹はその場で冷凍され、水揚後の加工作業は5人のフランス人作業員が手作業で行う。作業員への技術指導は枕崎から来た2人の日本人職人が担当、このうちの1人は、フランスで製造された鰹節が品質面でほぼ日本製に接近していると述べた。出来上がったフランス製鰹節の販売先は仏の高級日本レストランをターゲットとし、その後でフランス人シェフにも紹介、いずれ欧州諸国への輸出を狙っている。