バルス首相、オランド大統領に代わり大統領選に出馬する意欲を示唆

バルス首相は10月22日、社会党と社会党に協力する左派勢力が合同で開催した集会の閉会に当たり挨拶し、左派陣営に向けて結束を呼びかけた。オランド政権批判に転じている元閣僚に対して、エマニュエル(マクロン前経済相)、アルノー(モントブール元経済相)、ブノワ(アモン前教育相)、オレリー(フィリペティ元文化相)などとファーストネームで呼びかけ、左派として大同団結を実現できるはずだと主張。左派の結束を保つことが自らの役目であり、結束ができないなら左派は大統領選の第1回投票で敗退するだろう、とも述べて、オランド大統領が出馬しない場合には自らが大統領候補になる意欲を示唆した。
大統領選挙の第1回投票は2017年4月23日に行われることになっており、ちょうどあと6ヵ月に迫った。世論調査でオランド大統領の支持率は極めて低く、出馬した場合第1回投票で敗退する可能性が濃厚となっている。のみならず、最近にオランド大統領の取材本が刊行され、その内容が各方面から批判されるに至って、社会党内部でも、オランド大統領では選挙は戦えないと見て、大統領下しを画策する動きも出ている。バルス首相はそうした中で、左派陣営の結束を強調しつつ、場合により自ら出馬する可能性をちらつかせて、存在感をアピールしたことになる。バルス首相のほかには、ロワイヤル環境相、トビラ前法相(左翼急進党系)、バローベルカセム教育相などの名前が挙がっているが、誰が出ても決選投票への進出は覚束ない状況の中で敗戦処理投手のように出馬するのは、よほどの自信家でもなければ、「その次」を狙う将来的な展望を持った野心家ということなるだろうか。