ヒトラーの生家、取り壊し決まる

オーストリアのゾボトカ内相(保守OVP)は17日、アドルフ・ヒトラーの生家を取り壊すことを決めたと発表した。歴史家やユダヤ人協会代表などが参加する特別委員会の答申に従うことを決めた。
ヒトラーの生家はオーストリア北部のブラウナウアムイン市の市街地内にある。建物自体は17世紀に建てられ、所有者のポマー一族は、1930年代にはレストランなどを営み、ヒトラー目当ての観光客に出生の部屋を案内しては小銭を稼いでいたが、1938年にはナチに高額で建物を売却。戦後には、売却を強要されたとの主張が当局に認められ、返還を受けてこれまで所有を続けてきた。2014年には、1972年以来、国から月額4700ユーロの支給金を受け取る見返りに、家を巡礼地にしないと約束していたことが報じられ、物議を醸していた。政府は批判を受けて、建物を買い取ることを決めて、当代当主のゲルリンデ・ポマー氏(女性)の説得を試みたがポマー氏は応じず、政府は去る7月に、収用に関する法律の改正案を提出し、この建物の収用を可能にする準備に着手していた。収用後には建物を取り壊し、論争に終止符を打つこととした。