カーダシアンさんがパリで強盗の被害に:論争に発展

米セレブのキム・カーダシアンさんが10月2日夜、パリ市内で強盗の被害にあった。総額900万ユーロの宝飾品を強奪された。被害者の知名度の高さから、事件は米国を中心に世界的に報道され、観光業界ではパリのイメージ低下を招くとの懸念も広がっている。
カーダシアンさんは開催中のパリ・ファッションウィークの機会にあわせてパリを訪問。8区内の滞在型高級宿泊施設「ノー・アドレス」に滞在中だった。報道によると、武装した数人組の犯人グループが未明に侵入。管理人とボディガードを動けなくした上で、カーダシアンさんも縛り上げ、宝飾品を奪って逃走した。被害者らは暴行の被害は受けていないという。
この事件は政治的な論争にも発展。共和党の大統領選候補を選ぶ予備選にも出馬したコシュスコモリゼ下院議員は、パリの治安の問題を浮き彫りにした重大な事件であり、観光地としてのパリのイメージ低下を招くと言明。当局の反応が鈍いなどと批判した。これに対して、パリ市のイダルゴ市長(社会党)は、民間施設内での事件であることを挙げて、公共の場所の治安確保を担う警察の取り組みに手落ちがあったわけではないと釈明した。他方、昨年11月のパリ同時テロ以来、厳しい状況に直面している観光業界は懸念を募らせている。ホテルの業界団体UMIHは、事件が起こったのはホテルではなく、スターが借りた民間の建物内であったことを挙げて、事件により治安一般への懸念を抱くにはあたらないとの見方を示した上で、観光部門の治安を担当する部署を警察内に設けるよう要望した。