ブタクサの繁殖拡大

花粉症の原因として知られるブタクサの被害が目立つ季節が到来した。ブタクサは北米原産の植物で、8月末が花粉飛散のピークとなる。その前後、8月から9月にかけて、アレルギーの各種症状を引き起こす原因となる。ブタクサの繁殖拡大は多くの欧州諸国で共通にみられる問題で、フランスでは、リヨンをはじめとするローヌ川流域地域を中心に、ブタクサをアレルゲンとする花粉症患者が特に多い。イゼール、アン、ローヌ、ロワール、アルデッシュ、ドローム、ガール県で被害が大きく、ローヌアルプ地方では、人口全体に占める患者の割合が、2004年の9%に対して、2014年には13%にまで上昇している。ブタクサは、森林や草原といった多様な植物が分布する場所には入り込めないが、道路沿いや工事現場、空き地を中心に繁殖し、乾燥に強く耐性が高いことから、温暖化の影響で繁殖が拡大する恐れがある。このまま対策を講じないと、2050年には欧州で4倍に増えるとの予測もある。