ニース事件:現場警備に関する政府の発表に虚偽

7月14日夜に発生したニース事件(84人が死亡)について、リベラシオン紙は7月21日付で、政府の発表とは異なり、国家警察による現場警備はごくわずかだったと報じた。事件では、犯人が運転する大型トラックが花火の見物客でにぎわう海岸沿いの目抜き通り「プロムナードデザングレ」に突入し、群集をなぎ倒して進み、多数の被害者が出た。政府は、国家警察による警備が手薄だったとするエストロジ前ニース市長(野党の共和党所属)の批判に答える形で、当日に車両乗り入れが全面禁止となる境界部分はパトカー2台で封鎖されており、犯人はこれを迂回して歩道を通過して侵入したと発表していた。しかし、リベラシオン紙は、目撃者や現場の写真、警察筋の情報を根拠として、実際には21時前の時点で国家警察のパトカーは撤収しており、事件が起きた時点では、市営警察官が2人で交通整理に当たっていただけで、障壁も金属製の仮設の柵が設置されているのみだったとしている。また、パトカーは通行禁止地区の内部に、市営警察の車両が1台待機していたのみだったという。リベラシオン紙は、不正確な説明により、政府への信頼は大きく損なわれたと報じている。