社会党、夏季集会の開催を断念

社会党のカンバデリス第一書記は3日、テレビインタビューの機会に、ナントで8月26日から28日にかけて開く予定だった夏季集会を中止する考えを明らかにした。治安上の理由を挙げて集会の開催を見合わせ、代わりに秋に別な集会を開くと予告した。
夏季集会は「夏期大学」という名称で社会党が毎年、ラロシェル市で開催していたが、今年は「ベル・アリアンス・ポピュレール」の初の夏季集会として、場所をナント市に改めて開催する予定だった。「ベル・アリアンス・ポピュレール」とは、社会党と、社会党主軸の政権に合流した環境派の小政党により構成される連合で、左派大統領候補を決める予備選の実行主体の役割を果たすことになっている。このところ、労働法典改正法案の反対運動などの煽りで、社会党地方支部の事務所などが破壊行為の対象になるといった事件が相次いでおり、また、ナント市は、懸案のナント新国際空港の建設問題なども抱えており、デモが毎回のように暴力的な衝突を招く土地柄で知られている。この地に夏季集会の開催地を移す構想を巡っては、社会党内から不安の声も上がっていたが、発起人のカンバデリス第一書記はこれまで、見直しなどは一切必要ないとの強気の姿勢を示していた。ここへ来て姿勢を大きく改め、集会の開催を見合わせることを決めた。厳重な警戒を敷いての開催となると、イメージが損なわれるのは必至で、それを避けるために開催を見合わせたと考えられる。それでも、開催の断念は、社会党の迷走ぶりを改めて印象づける結果になった。
なお、カンバデリス第一書記は4日には、中止した集会に代わって、9月中に全国の5都市程度で「地方分散型」の集会を開催すると予告した。