ベネトゥ、プレジャーボートのリフィットに着手

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プレジャーボート大手の仏ベネトゥはこのほど、傘下の二胴船(カタマラン)のブランド「ラグーン(Lagoon)」を通じて、リフィットのサービス「ネオ」を開始した。環境配慮に敏感な層の取り込みを狙う。
ベネトゥは、新事業のテストケースとして、ラグーン620 Fireflyの中古船のリフィットを進めている。イタリアのモンファルコーネにある造船所をこのサービスの拠点とすることを決めた。現在リフィット中の船体は、2024年2月に下取りしたもので、全長は18.9メートル。12年間に渡り就役した。最初は民間の所有者が、次いでリース会社が保有した。装備とソフトウェアを最新のものに取り換えて、2年間の製造者保証をつけて新造船と同様の条件で引き渡す。リフィットには4-6ヵ月がかかり、回収した装備品等の7割は有効活用される。
ベネトゥによると、60フィート(18メートル)を超えるボートの場合、最新のソリューション搭載への期待が極めて大きい。インフレ高進という背景において、競争力のある価格で最新のアップデートを提供できるという利点がある。ベネトゥでは、当面はこのモデルに限り、リフィットの需要を探る計画。同社は、2030年までにカーボンフットプリントを30%削減するとの目標を立てており、リフィット事業もこの戦略に沿って開始した。