アクエリアス号事件を機に、仏伊間の対立深まる

NGOが保有する難民救助船アクエリアスの受け入れ問題を巡り、仏伊政府が激しい舌戦を展開している。
アクエリアス号はリビア沖で600人を超える遭難難民を救助したが、イタリア政府はその受け入れを拒否、最終的にスペイン政府が受け入れを名乗り出た。フランス政府はこの間、沈黙を保ったが、フランス国内では政府の対応を批判する声が与党のLREM内部からも上がった。グリボー政府報道官は12日の閣議後に、政府は関係当事者らと協議するなど対応をしていたと説明、マクロン大統領の談話として、イタリア政府が国際条約に従わずに遭難者の受け入れを拒否したのは遺憾だなどと発表した。これに対してイタリア政府は激しく反発。サルビーニ内相は国会答弁の機会に、「フランス政府はイタリアから9610人の難民を受け入れると約束したのに実際には640人しか受け入れていない」などとして、約束を守らず、自ら努力もせずに他国に説教をする者としてフランスを強く批判し、謝罪を要求すると言明した。同日にはイタリア外務省は在イタリアのフランス大使を召喚し、釈明を求めた。コンテ伊首相は15日にフランスを訪問してマクロン大統領と会談する予定だったが、その実現が危ぶまれている。