プロバン市、保護者投票で公立小学校への制服導入を決定

プロバン市(セーヌエマリティム県)では、市内の公立小学校の保護者を対象に制服を導入する是非を問う投票を行った結果、賛成が62%に達した。同市の6つの小学校に通学する生徒759人の609家族が投票に参加し、377家族が制服の着用に肯定的だった。ただし、制服着用は義務化されておらず、今後は各学校が制服着用を導入するか否かを決定する。フランスでは海外県・海外領土で学校の制服着用が一般的となっているが、本土では現時点ではミリタリー系の一部の学校に留まる。プロバン市長が公立小学校での制服導入を決めたのは、ブランケール国民教育相が制服の導入に積極的な見解を表明したことを背景にある。制服を着用することで貧富の差が外見に表れない、共和国の価値観を浸透できるなどの利点が挙げられている。世論調査でも支持が得られている。
その一方で、小学校教師の主要団体SNUIPPでは、制服が導入されても靴、ランドセル、父兄の自家用車などに生徒の貧富格差が表れる、公立学校での教育は無料との原則が損なわれる、などの否定的な見解を明らかにしている。プロバン市の制服代(ズボン、セーター、ポロシャツなど10点)は最大で145ユーロに上り、父兄の負担となる。ただし2人目からは半額になるよう補助が支給される。