ブルト下院議員に予審通告、メランション下院議員も予備捜査の対象に

共和党所属のブルト下院議員(下院財政委員会委員長)が28日、「選挙資金不正共犯」の容疑で予審開始通告を受けた。予審は担当予審判事が起訴の是非を決めるために行う裁判上の手続き。2007年の大統領選で当選したサルコジ候補の財務担当として、不正資金の授受と使用に関与した疑いが持たれている。サルコジ元大統領は、リビアのカダフィ政権から現金資金を受け取った疑いで予審開始通告を受けており、その捜査の一環でブルト氏にも追及の手が及んだ。ブルト氏は2017年5月の時点で、2007年のキャンペーンでは総額で推定3万ユーロ近くの現金資金をやり繰りしたことを認めていたが、これは郵便で党員らが送ってきた現金であり、扱いに困ったために、選挙キャンペーンに協力してくれた人々への褒章などとして分配したと証言。選挙費用として申告しなかったのは、分配が選挙後に行われたためだなどと説明していた。リビア政府からの資金が流れ込んでいた疑いが浮上したことで、ブルト氏も改めて追及を受けることになった。ブルト氏側は疑惑を全面的に否定、共和党もブルト氏を全面的に支持するコメントを発表した。
これとは別に、2017年の大統領選におけるメランション候補(「不服従のフランス」所属)の選挙資金の不正疑惑について、検察当局は予備捜査を開始した。同候補の選挙資金を巡っては、当局機関のCNCCFPが会計を承認はしたものの、疑義を唱えた委員が2017年末に辞任するという異例の事態に発展していた。CNCCFPから疑わしい点の通報を受けて、検察当局が予備捜査を開始した。特に、メランション候補に近い2つの団体・会社が候補のために提供した役務等が異様に高額である(44万ユーロ強と161万1000ユーロ)ことが、内実の伴わない水増し請求である可能性が捜査の対象になっている模様。現在は下院議員を務めるメランション氏は、この疑惑を全面的に否定している。