不法滞在者が人命救助

26日にパリ市内で、アパートの5階から落ちそうになっている子どもを、下からベランダをよじ登って男性が助けるという事件があった。救助の場面を写した動画がインターネットで広まり、男性は「スパイダーマン」としてもてはやされた。マクロン大統領は28日午前に男性を大統領府に招き、その勇気を称えた。
事件は18区で発生した。アパートの5階のベランダの網につかまって動けなくなっている子どもを、下から男性が1階ずつよじ登ってゆき、5階のベランダ内に子どもを引き入れて助けた。男性はマリ出身のママドゥー・ガサマさん(22)。昨年9月にフランスに入国した不法滞在者だった。ガサマさんは、子どもが危ないと思って何も考えずに助けに行った、と語っている。子どもの母親は不在、父親は、子どもを一人にして買い物に出かけていたといい、警察は父親を勾留して取り調べを行い、子どもは施設に預けられた。
マクロン大統領はガサマさんを表彰し、特別に帰化を認めると約束。また、消防士としての勤務先を斡旋することも約束した。