カユザック元予算相、脱税控訴審で有罪判決

パリ高裁は15日、ジェローム・カユザック元予算相に対して、脱税で禁固4年の有罪判決を言い渡した。第1審の禁固3年に比べて重い量刑となったが、うち2年間に執行猶予を適用した。これにより、カユザック元予算相は収監を逃れることが可能になった。
カユザック氏は以前から外国に隠し口座を持ち、税務当局に対して資産を秘匿していた。オランド前政権で予算相に就任後にこの事実が発覚、当初は全面的に否定していたが、辞任後に事実関係を認めていた。2016年に行われた第1審裁判では、カユザック氏の元妻に禁固2年、カユザック氏本人に禁固3年の有罪判決が下されていたが、カユザック氏のみが控訴していた。フランスでは、2年以下の禁固刑については収監をせずに代替刑等を適用するという規定があり、収監を逃れるためには控訴する必要があった。
控訴審で被告人側は、事実関係は争わず、収監回避に向けた配慮を求めた。この戦術が奏功し、裁判所は、名目上の量刑は増やしたが、実刑部分は禁固2年に減らして、収監回避を可能にした。ただ、自動的な収監回避は認めず、刑罰裁判官による決定に委ねることを決めた。また、5年間の公民権停止と罰金刑を言い渡した。