救急番号の職員の塩対応で急病の患者が死亡、物議に

救急番号に電話して体調の異変を訴えたが相手にされず、その日のうちに死亡した女性の事件が報道され、物議を醸している。ビュザン保健相は14日に緊急医療の責任者らと会談し、対応を協議すると約束した。
死亡した女性はストラスブール地方に住んでいたアフリカ系のナオミ・ムセンガさん(22)。昨年末の19月29日に、救急医療のSAMU(15)に電話し、「激痛があって死ぬかもしれない」と体調不良を訴えたが、オペレーターは「いつかは誰でも死ぬ」などと答えて相手にせず、「SOSメドサン」(緊急医師派遣サービス)に自分で電話をかけるよう指示して電話を切った。ムセンガさんは結局、家族に電話をかけ、家族を介してSOSメドサンが医師を派遣、医師の判断で救急車により病院に緊急入院したが、到着直後に死亡した。検死の結果、内臓出血によるショック死だったことが判明した。職員が即時に救急車を手配していたら助かったかどうかは判明していない。
遺族らの働きかけにより、電話でのやり取りの録音が最近になり開示され、事件は大きく報じられた。SAMUの冷淡な対応により重大な結果に至ったという証言は、これ以外にも数多く寄せられており、緊急医療体制の欠陥が問題視されている。