マクロン仏大統領、欧州改革でドイツに努力を呼びかけ

独アーヘン市で5月10日、「カール大帝賞」の授賞式が行われた。マクロン仏大統領が受賞した。
カール大帝賞はアーヘン市が毎年、欧州統合に寄与した世界の人物に贈る国際賞。マクロン大統領は受賞の演説の際に、持論である欧州連合(EU)の改革案を改めてぶち上げると共に、ドイツに対して積極的な対応を呼びかけた。大統領は特に、フランスが自らの指揮下で構造改革に着手し、努力を続けていることを強調。ドイツに対しては、財政黒字と貿易黒字に対するフェティシズム的なこだわりを捨てるよう呼びかけ、他の国々に不利益を招く形で、自国の都合を優先するべきではないとする見方を示した。EU改革については、ユーロ圏の独自予算の設定を含む野心的な改革を呼びかけると共に、ドイツが消極姿勢を示しているインターネット大手対象の新税導入についても、欧州の利益を守るという観点から、改めて導入を呼びかけた。
欧州改革については、独仏の協力が実現に向けて不可欠だが、見解には相違が目立ち、調整は難航するものと見られている。自らも「カール大帝賞」を2008年に受賞したメルケル独首相は、マクロン大統領の演説に先立ち挨拶し、ユーロ圏の将来を巡る独仏間の協議は困難を伴うものだと認めた上で、銀行同盟や資本市場統合での前進や、危機に対する耐性を強め、競争力を高める方向でのユーロ圏の強化を得るべく努力する考えを確認した。