メーデーのデモ、破壊行為も

5月1日のメーデーの機会に、労組主催の恒例のデモが行われた。警察発表で、全国のデモの参加者数は14万3500人となり、前年並みとなった。主催者の労組CGTの集計では21万人強となり、こちらの数では前年比で25%程度の減少を記録した。パリでのデモには警察発表で2万人が参加。こちらは前年の3万人を下回った。前年には、大統領選挙の決選投票直前というタイミングもあり、決選投票に進出の極右FNのマリーヌ・ルペン党首の当選阻止を訴えるデモという性格を帯びたため、参加者数が膨らんでいたが、今年は振るわなかった。デモを主催した抵抗派労組のCGTは、鉄道改革をはじめとする政府の一連の施策に反対する各方面の勢力の糾合を狙っているが、今回もそのような目論見は達せられなかった。また、改革派の労組CFDTなどはデモに合流せず、別の集会を開いた。
パリでのデモに関連して、ブラック・ブロックスと呼ばれる過激派グループによる騒乱事件が発生。オーステルリッツ駅前のファーストフード店が放火されるなどの被害が出た。警察によると、デモには参加せずに現場に集まった者の数は1万4500人、うち1200人がブラック・ブロックスのメンバーで、警官隊との間で衝突も発生した。当局は同日に276人を逮捕、うち109人については、2日朝の時点で勾留が継続されている。事件では4人が軽傷を負った。マクロン大統領は訪問先のオーストラリアからコメントを発表、暴力行為を厳しく糾弾し、犯人らを厳しく処罰すると約束した。